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これからは古来からの省エネルギー住宅だ [住宅]

新しく個人住宅を建てることを考えていらっしゃる方、省エネルギーを勉強しましょう。

最近の新築住宅で考えている、あるいは謳い文句になっている省エネルギーは、主に断熱材と断熱サッシ、設備機器が主流となっているようだ。

それももちろん重要なものであることだ。

だが、もう少し考えると、建物のかたちがどうも省エネルギーに対応していないように感じる。

日本には古来から省エネルギー住宅が存在している。

例えば、古い民家を見ると判るが、その特徴として、①庇が長く突き出している②小屋裏換気が十分に確保されている③床下換気が十分に確保されている、などがある。

庇が長く突き出していると、夏に受ける日射が遮られ、室内の温度上昇は低く抑えられる。

床下換気は、地面から45cmから60cmくらい床が上がっていて、かつ殆んどが外気に大きな開口部を有している。

このことは、夏は熱気が床下にこもらず、冬はある程度その開口を塞ぐことにより床下の空気と地面が蓄熱され、熱の損失が失われにくくなる。

小屋裏は空間が広く設けてあり、尚且つ高さがある。

そのため、夏は強い日射により小屋裏内の熱がこもらず、室の上部がふく射熱による暖気を防ぐ効果がある。冬は床下と同様、塞ぐことにより蓄熱され、部屋は暖気を長時間保つことが可能となる。

また、古い家には縁側が設けてあり、そのため外壁(雨戸)と部屋(襖・障子)とが廊下という熱干渉空間も設けられている。

最新の大規模ビルに採用されている「ダブルスキン(熱緩衝空間)」も、基本的にこれと同様である。

それに付随して、効果が他の面にも現れる。床下に空間を作ることにより、通風が確保され、押入れ等の結露が防げるようになり、またシロアリもけっこう防ぐことが出来る(古い民家はシロアリになぜか強い)。

日本の環境に適していると考えられる、古い民家には、けっこう重要な意味を持っていると思います。

もし、周囲に庭が広く確保できる条件であれば、落葉樹を建物周りにめぐらすと、更に省エネ効果が発揮されます。

まあ、都市近郊に建てる場合が多いでしょうから、断熱材や断熱サッシはやはり必要となりますが。

古い民家は、研究するに値するものです。

 

最新技術だけでは、長い間省エネルギーを保つことは難しいと考えている私です。

これによって、エアコンの消費量が減るのではと考えます。


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